高給ホワイト企業?KDDIの年収・ワークライフバランス等の解説  

携帯電話携帯電話事業者

今回は、皆さんご存知携帯電話auブランドで知られているKDDIについてです。
KDDIに就職・転職するなら知っておきたい年収・福利厚生、企業年金、有給消化率等のワークライフバランス等の待遇についてまとめました。

携帯電話事業や光回線事業も展開している総合通信会社大手です。現在はその顧客基盤を活かしてじぶん銀行やじぶんでんきといった様々な分野に進出しています。
2000年にDDI、KDD、IDOが合併してKDDIとして発足しました。

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KDDIの年収・勤続年数の推移

有価証券報告書の提出会社の状況よりKDDIの年収・勤続年数のデータを集計・グラフ化しております。

年度従業員数(単体)平均給与平均年齢平均勤続
年数
2001年6,8127,695,66835.410.3
2002年8,7987,711,52934.910.4
2003年8,9577,941,33235.911.6
2004年8,9858,235,85236.812.3
2005年8,3848,367,78337.613.5
2006年10,2018,403,83537.813.0
2007年10,2998,704,96638.313.4
2008年11,7648,900,66938.814.0
2009年11,7229,049,62339.414.7
2010年11,3748,985,07240.115.7
2011年11,0418,838,11740.616.3
2012年11,1948,980,85940.716.1
2013年11,2319,067,54841.116.5
2014年10,7399,396,97141.416.8
2015年10,6719,763,07941.817.0
2016年10,7759,510,04542.017.3
2017年10,9619,532,13642.417.4
2018年11,0379,363,39942.417.6
2019年10,9689,528,10342.517.7

KDDI年収2019

 

平均年収としては、業績の伸びとともに年々上昇しており、2000年初めには700万円台後半でしたが、2017年には平均年齢と勤続年数が上がっていることもありますが、950万と高給といえる水準になっています。
又、業績も非常に安定感があるため、年収も安定しています。

・平均年収に高卒は含まれているか
2015年4月入社実績:286名
2016年4月入社実績:302名

平均年収をみるときは、メーカーの場合は総合職のみならず、高卒の現場の方が含まれていないため、低めに出る傾向があります。
KDDIの場合は、高専卒業生は対象となっていますが、基本的に採用は大卒以上が対象となっています。従って、総合職のみで構成されている会社として平均年収をみた方がよいです。

実際、ここ数年は統合報告書を見る限り、大卒以下は採用していないようです。

KDDIの年収・基本給・退職金等の待遇

KDDIの給与・基本給

■給与の昇給の状況
初任給

大卒初任給  月給220,500円(2016年4月実績)
修士卒初任給 月給240,500円(2016年4月実績)
博士卒初任給 月給287,900円(2016年4月実績)

上記から推測すると24歳で基本給24万、27歳で29万円程度と若いうちはメーカー等と比較するとやや高めの水準です。

■口コミ等のからの年収推定値(参考値)
・25歳 平   入社3年目 基本給 25万程度 住宅手当3万
年収 460万円前後 残業代含みで500万円程度
ボーナスは最低4カ月で業績により6か月程まで変動するようです。
・28歳 主任   入社6年目  基本給29万程、裁量労働手当8万程, ボーナス140万
住宅手当3万(独身)年収 620万程度
・30歳 主任  入社8年目 基本給30万程 裁量労働非適用  ベースは、500万円前後
残業代含みで600万円~700万程度 社宅利用
・35歳 課長補佐 入社12年目 700万円~900万円
20代の若手時代は他の大手よりも給与水準は高いとはいえませんが、課長補佐以降から他の大手企業よりも高い水準になってきます。
・40歳 課長    1000万円~

■KDDIの時間当たり単価と推定基本給

2012年度2013201420152016
平均残業時間28.6時間29.629.229.927.5
平均残業手当101,218100,19796,395
推定残業単価3,4663,3513,505
平均年間給与9,067,5489,396,9719,763,0799,510,0459,532,136
年間総労働時間1,944.61,941.61,919.2
推定時給5,020.64,898.04,966.7

注)KDDI統合レポートを元に作成、単価は推定値

統合レポートには残業時間と平均残業手当が掲載されています。残業時間は概ね平均で30時間弱で、手当が10万前後ですので、残業単価としては3,500円程度になります。

この数字を元にKDDIの基本給を逆算してみます。

KDDIの1カ月の所定労働時間が7.5時間*20日=150時間程です。

残業の割増率は法定で125%ですので、3,500÷1.25*150時間=420,000円が上記の残業手当と残業時間から推定されるKDDIの基本給になります。

課長職以上は残業代がありませんし、入社後すぐの新人が含まれている課長代理以下の平均給与と考えるとかなり高給とりです。上記基本給に残業代を加えると月収は520,000となり、ボーナスが6か月と仮定すると年間2,520,000円で年収は8,760,000円になります。

残業時間が30時間で800万円台後半だと管理職にあがらなくてもいいかと思うのも無理がないかと思います。また年間の総労働時間も開示しており、ここから推定時給を出すと5,000円前後になります。ただ、この年間給与には管理職も含まれており、あくまで参考値ととらえた方がよさそうです。

■組織の年齢構成

合計男性女性比率
30歳未満1,30389640711.9%
30~39歳2,6161,97763924.0%
40~49歳4,4613,56190040.9%
50-60歳2,5342,28225223.2%
61歳以上2200.0%
10,9168,7182,198100%

注)KDDI統合レポートより作成

KDDI年齢構成

組織が若者が多いのか、中堅が多いのか、中年以上が多いのかをみるとこれから管理職にどれくらい昇進することができるか把握する参考になります。

これによるとなんと30歳未満は1割程度しかおらず、40歳~49歳の管理職になっている年齢帯の方が4割おります。61歳以上が2人というのが気になります。役員は別枠かと思うので、何か特殊な技術を持っている方でしょうか。

年齢構成としては逆ピラミッド型の構成になっており、これから入社する方は中々上がつかえていて昇進しにくいといえるのではないでしょうか。

■手当等
・住宅手当
有。
・フレックスタイム制勤務有。
フレックスタイム勤務は、コアタイムが定められており、例えば朝ちょっと用事があったりする際には出社時間を遅らせて働ける制度で、あった方が労働者としてはいい制度です。
・裁量労働制について
KDDIでは2012年10月1日より裁量労働制を導入しています。
2016年3月末時点では、対象となる課長補佐クラス1,106名、約57%の社員が利用しているとのことです。(CSRレポートより)
裁量労働制は、会社によっては、ほぼ強制で対象となってしまい、残業代削減の口実に使われることもありますが、対象は課長補佐クラスとある程度年収が上がってから対象となりますし、全員が対象となっているわけではないことから、恵まれている方かと思います。

KDDIではどの程度が部長、課長になれるか

項目20122013201420152016
男性3,6093,7853,9614,0854,155
部長以上356367408411465
課長クラス3,2533,4183,5533,6743,690
女性124140177251270
部長クラス以上51191112
課長クラス119129168240258
男女計3,7333,9254,1384,3364,425
部長以上361378417422477
課長クラス3,3723,5473,7213,9143,948
新規管理職登用数293330370390169
従業員数(男性)9,0348,6488,5888,6498,718
従業員数(女性)2,1972,0912,0832,1262,198
従業員数(計)11,23110,73910,67110,77510,916
管理職比率(男性)39.9%43.8%46.1%47.2%47.7%
管理職比率(女性)5.6%6.7%8.5%11.8%12.3%
管理職比率33.2%36.5%38.8%40.2%40.5%

注)KDDI 2017年度統合レポートより作成

統合レポートでKDDIは部長や課長クラスの人数を記載しています。
ここからも入社する方のどれくらいが部長や課長に昇進することができるか読み取れます。
2016年度の数字でいうと部長以上が477人、従業員数が10,916人ですので、部長以上にあがるのは4.3%程度とかなり狭き門になります。
一方、課長クラスは3,948人と36%程度が課長クラスです。これは通常の企業としてはかなり高い数字なのではないかと思います。結果、管理職比率は約4割とかなり高い数字です。

これは、複数の会社が合併してできて、管理職層のリストラもしなかったため、管理職比率が高い企業となっているのではないかと思います。

現状としては、課長クラスまでは昇進しやすい企業といえます。ただし、これから格安sim業者の台頭や国の規制強化で収益性が落ちてしまえば、この待遇は維持できない可能性もありますし、今20代の方は同じようには昇進できない可能性もあります。

実際に2016年度は新規管理者登用数が169人とこれまでに比べて絞ってきているようにみえます。

係長級の人数(2015年度の数字)
係長級全体(男女計)5,965人 (男性4,697人、女性1,268人)

役員報酬はどの程度か

大企業の役員ともなると入社した社員の1%以下という狭き門になりますが、どの程度もらえるのでしょうか。

報酬総額基本報酬賞与株式報酬人数一人当たり
取締役6403921371101158.2
社外取締役6868513.6
監査役5151317.0
社外監査役484868.0

KDDI 2017年有価証券報告書「コーポレート・ガバナンスの状況等」より作成

上記通り、取締役にもなると平均で6千万程の報酬をもらっています。
1億以上の報酬をもらっている役員の方は開示義務がありますが、代表取締役社長の方は、1億2千3百万の報酬をもらっており、夢がある金額となっています。

この方を除外して考えると平均5千万円程の報酬をもらっており、課長クラスが1千万程であることを考えると十分に報われる金額であると思います。

KDDIの退職金と企業年金

退職給付 金額一人当たり
確定給付制度債務396,68711.3
勤務費用14,3390.41
連結人員数35,032

単位:百万円 2016年度の有価証券報告書より作成

KDDIの2016年度の有価証券報告書によると確定給付型企業年金制度及び退職一時金制度があり、連結子会社の一部では、確定拠出年金制度があるとのことです。

有価証券報告書の勤務費用と退職給付の金額を元に一人当たりの金額を出すと一人当たり40万程度は年金が積み立てられているはずで、退職給付の金額としては1千1百万程度です。

退職給付の制度がない会社や給与水準が低い会社も含まれていますので、本体の年金額は当然ながらもっと高水準ですが、参考までに紹介します。

KDDIの残業時間やワークライフバランス、有給消化率

■労働時間
9:00~17:30
所定労働時間 7時間30分
年間休日122日(土日祝・年末年始:2016年度実績)
年次有給休暇(初年度15日、次年度以降20日※出勤率に応じて変動)
リフレッシュ休暇(勤続15年10日、50歳15日)

年間休日は、120日以上と一定以上の水準です。
所定労働時間は7時間半と法定より短く、いい企業かと思います。

■有給休暇の取得のしやすさ

 

20122013201420152016
有給休暇取得日数13.8日11.813.113.112.8

有給消化率は6割~7割程度とやや高い程度の水準です。

職位別の有給休暇取得率(2015年度)
(社員(管理職))56.9%
(社員(非管理職))71.3%
(地域営業・事務職)63.1%
(契約社員(アドバイザー含む))72%
(嘱託社員)101.6%
厚生労働省 女性の活躍推進企業データベースより引用

管理職と非管理職で有給消化率を見れるのは面白いです。やはり非管理職の方が有給休暇を取得しやすいようです。

■残業時間の多さ

2015年度実績  残業時間 29.9時間
(社員(非管理職))29.3時間
(地域営業・事務職)29.3時間
(契約社員(アドバイザー含む))14.5時間
(嘱託社員)8時間
厚生労働省 女性の活躍推進企業データベースより引用

残業時間は、統合レポートでも出しており、30時間程度というのが全社平均のようです。
■長期就業ができる企業かどうか

・男女別の採用10年前後の継続雇用割合
(2004年度新規学卒者)男性:90.7%、女性:78.1%
(2005年度新規学卒者)男性:88.2%、女性:90.3%
(2006年度新規学卒者)男性:91.5%、女性:79.7%
上記は、厚生労働省のデーターベースの数字ですが、10年後の定着率です。

新卒で入社して3年後の離職率を開示している会社は結構あるかと思うのですが、10年後まだ勤めているのかどうかというのは、かなり貴重なデータかと思います。
女性はやはり結婚して退職される方が多くなっていると考えられますが、男性に限っていえば10年たって1割程度しか辞めていないというのは、働きやすい環境かと思います。

最新のデータだと

男性女性
2014年4月新卒入社数17084
2017年4月在籍者数16177
定着率94.7%91.7%

となっており、やはり新卒の定着率が高いホワイト企業かと思います。

・退職率の推移

退職率2012年度2013201420152016
合計0.840.940.890.921.11
男性0.580.720.680.680.95
女性2.061.921.781.991.79

注)KDDI統合レポートより作成

退職率は1%前後とかなり低い数字になっています。ただし、上記の数字は、定年退職者を除く、当該年度初月の正社員数に占める退職者の割合を算出した数字なので、若干低く出ている可能性はあります。

・退職者の内訳

早期自己都合会社都合転籍
男性010117411133
女性04530351
014620414184

注)KDDI統合レポートより作成

2016年度の退職者の内訳ですが、多くは自己都合となっております。転籍者は少ないながらもいてやはり親会社から子会社への転籍は行われているようです。早期退職が0というのは、リストラをやっていないことを示しています。

・インターバル制度
新聞報道等で報道されていましたが、KDDIではインターバル制度を導入しております。
2015年に、就業規則に最低8時間のインターバル時間を確保することを義務化するように規定しています。例えば、12時まで残業した場合は、出勤できるのが8時以降になるといった具合です。

KDDIの福利厚生等

■福利厚生
住宅手当、各種財形貯蓄制度、社員持株会有、KDDIグループ共済会
住宅手当は、実家暮らしの場合でも1.5万円出て、独身一人暮らしで借りている場合は3万補助がでるようです。結婚すると5万程になります。
社員持株会は大手企業ですと10%程度の補助がでることが多いです。

KDDIは、業績の推移からすると投資先としても優良な企業ですので、新入社員の時からコツコツと積み立てるとそれなりの資産になりそうです。
KDDIグループ共済会は、団体扱い生命保険各スポーツクラブ、ゴルフ場、百貨店優持
テーマパーク・リゾート施設利用割引などが給付されます。
保養施設についても全国約150 ヶ所の契約保養所があります。

■労働組合の有無。
有。
KDDIの労働組合の組織率は高く、契約社員も含めて11,150人、組織率98.4%となっている。
こちらのサイトで組合費が計算できます。
基本給30万の場合、3598円という計算結果でした。一般的な組合費としては安い方かと思います。契約社員の方は、一律1,400円のようです。
http://www.kddiwu.jp/what/expense.php

■社員食堂の有無。
有。以下のサイトで掲載されています。
https://japan.zdnet.com/article/20280367/

KDDIは転勤はあるの?

転勤について
「総合職」採用の方は、全国各事業所・海外各拠点へ転勤の可能性があります。
業務内容や本人の希望等により差があるため一概には言えませんが、若手社員は3~7年に1度くらいの頻度で異動があります。

大企業の総合職なので、転勤はあります。
募集要項でも「全国各事業所(海外勤務あり)」と記載されており、KDDIは全国にauショップを配置している関係上、特に営業系(特にコンシューマー)の方は僻地での勤務もあるかと思います。
経理や人事等のコーポレート系はauショップにはそれほど人数が必要ないかと思いますので、本社勤務や海外勤務の可能性が高いかと思います。
技術職の場合は、地方にテクニカルセンターがあるものの、ほとんどが東京勤務のようです。

KDDIはリストラ実施したことがある?

直近の有価証券報告書を見る限り、リストラは行っていません。
又、KDDIは、上述のように2000年の合併時京セラの稲森氏が創業したDDIの影響を受けており、「大家族主義」をうたう京セラ同様、リストラはやらない方針であり、本業が安定していることもあり、働く社員としては安心して働ける会社かとおもいます。

京セラが議決権の13%程を握っており、筆頭株主ですが、京セラ程フィロソフィーを押し付けられることもなく、そういったことが苦手な方も働ける会社かと思います。就職を目指すのではあれば、フィロソフィーの本は読んでおいた方がいいでしょう。

まとめ

上記のように年収面、休日面、福利厚生面、労働強度面で優れており、総合商社等に比べると給料は劣りますが、ワークライフバランスも考えるとトップ水準の高待遇かと思います。

KDDIのことをもっとよく知りたい方:KDDIの業績と将来性

KDDIで実際に働いている方の年収や残業時間・ワークライフバランス等の口コミを見たい場合は転職口コミサイトのキャリコネがおすすめです。

KDDIのような優良企業は求人の応募が少なく、丁度転職活動をしようというタイミングで応募しているとは限りません。
そのような場合に、狙いの企業を絞って、待つスタイルで転職活動をする方の転職方法について書きました。
どうしても入りたい特定の企業に転職する方法

KDDIのような大企業に転職したい場合のおすすめの転職エージェントをまとめました。

又、就職活動中の学生の方向けの就活効率化サービスをまとめています。
就職活動を効率化する就活サービスまとめ

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