ソフトバンクの年収 ドコモやKDDIよりも高い?

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携帯電話キャリアとして身近でM&Aにより急速に規模を拡大しているソフトバンクグループの年収、福利厚生、企業年金、有給消化率等のワークライフバランスを調査しました。

有価証券報告書と会社のHP等から待遇を探るデータを調査しています。

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ソフトバンクグループの年収・勤続年数の推移

有価証券報告書の提出会社の状況よりソフトバンクグループの収入状況のデータを集計・グラフ化しております。

従業員数 平均年齢 勤続年数 年収
2009年 153人 36.5歳 4.0年 9,633,554
2010年 148人 36.6歳 4.4年 9,694,144
2011年 151人 37.6歳 5.3年 10,051,455
2012年 175人 38.1歳 5.8年 10,582,968
2013年 187人 38.3歳 6.1年 10,973,121
2014年 185人 38.9歳 6.7年 11,463,644
2015年 202人 39.5歳 7.3年 11,007,184
2016年 199人 40.2歳 8.0年 11,643,307
2017年 199人 40.5歳 8.7年 11,647,660

平均年収が1,000万超となっており、平均年収だけみるとNTTドコモとKDDIよりも大幅に高いです。

ですが、これにはからくりがあり、額面通りにとらえるべきではないでしょう。
従業員人数をみると200人程度と明らかに企業規模と比較して少ないです。

これは有価証券報告書を出している会社がソフトバンクグループ株式会社という持株会社だからです。

ソフトバンクグループは、ホールディングカンパニーで普通にソフトバンクで新卒入社した方はソフトバンクグループで雇用される可能性はあまりなく、一部の選抜された方やキャリア採用の一部の方が占めている可能性が高いです。

ソフトバンクはドコモやKDDIと比べて成果主義の要素が大きく、ボーナスの振れ幅が大きいので、管理職以外の方がいるとしても評価が高い方で構成されることが予想されるため、通常よりも平均年収が高めにででいると考えられます。

実際にソフトバンクの募集要項をみると採用会社はソフトバンクグループが99.99%議決権を保有しているソフトバンク株式会社となっており、ドコモやKDDIと比較する際にはこちらと比較するべきでしょう。又、中途採用の経理職や経営企画職等の本社スタッフの採用元もソフトバンク株式会社の場合が大半です。

ではなにをみればドコモやKDDIと比較できるからいうと子会社であるソフトバンクテレコムやソフトバンクモバイルでしょう。

■ソフトバンクモバイルの年収

従業員数 平均年齢 勤続年数 年収
2007年 3823人 35.7歳 2.6年 9,033,358
2008年 5072人 33.9歳 5.4年 7,801,080
2009年 5,620人 33.2歳 5.1年 6,806,792
2010年 6,289人 33.5歳 5.6年 6,543,180
2011年 6,602人 34.7歳 6.4年 6,786,376

2015年4月1日付で、ソフトバンクBB、ワイモバイルとともにソフトバンクモバイル(現ソフトバンク)に吸収合併されましたが、概ねの通常の社員の平均年収を把握する意味ではこちらの方が実態にあっているかと思います。

ソフトバンクモバイルの年収をみると年々平均年収が減っていっています。

合併時にグループ通信3社の給与体制を一本化したことで下がったのかと思います。

ですが、平均年齢が35歳と考えると40歳であれば800万弱の水準であり、680万でも低いとはいえない水準です。

世間一般と比較すると高水準ですが、ドコモやKDDIと比較するとやや劣るのではないかと思います。ただし、ソフトバンクは実際に知り合いが勤めていますが、年功序列の色がドコモやKDDIよりも薄く、30歳でも管理職になる等実力があれば、ドコモやKDDIよりも高い報酬が望める可能性はあります。
成果をあげられなければ、基本給はドコモやKDDIに比較して上がりにくいです。

又、上記には総合職だけでなく、給与水準が低い販売職(ソフトバンク クルー)やアソシエイト職も含まれており、水準を引き下げていると考えられます。

又、勤続年数が短めですが、厚生労働省の女性の活躍推進データベースによると下記のようにアソシエイト職が勤続年数を引き下げていると考えられます。

雇用区分 女性の平均継続勤務年数 男性の平均継続勤務年数
総合職 10.7  年 11.9  年
一般職(アソシエイト職等) 8.4  年 6.0  年

■ソフトバンクテレコムの年収

従業員数 平均年齢 勤続年数 年収
2007年 4417人 37.7歳 10.7年 8,213,048
2008年 4056人 38.9歳 11.5年 8,205,116
2009年 4295人 39.3歳 11.7年 8,232,587
2010年 4372人 40.6歳 12.6年 8,051,851
2011年 4488人 39.8歳 12.7年 8,020,432

2015年にソフトバンク株式会社に吸収合併されましたが、過去の有価証券報告書を元に作成しました。

NTTドコモ、KDDIと比較してやや低いですが、平均年収800万超と世間一般と比較すると高水準です。

ソフトバンクの年収・基本給・退職金等の待遇

ソフトバンクの給与

初任給 2017年実績

高専卒(本科):月給210,000円

大 卒・高専卒(専攻科):月給220,000円

修士了:月給235,000円〜

博士了:月給250,000円~

アソシエイト職 月給184,000円

販売職(ソフトバンク クルー)月給185,000円

ソフトバンクグループでは新卒採用の募集は見つからず、上記はソフトバンク株式会社の初任給です。まず目につくのが博士卒の初任給がKDDIやドコモ(28万前後)と比較して低いことです。

若手の基本給は、KDDIやドコモより低めでボーナスで還元されていることが推察できます。
ソフトバンクの募集要項にも、年間標準賞与6カ月+特別加算賞与(業績により支給)との記載があり、ボーナスは7カ月~10か月程度と通常よりも多めです。人によっては10か月以上でている方もいるようです。

又、大卒は22万と決められていますが、修士や博士は25万~という表記になっており、新卒でも人によっては初任給が違うのではないかと推察できます。

又、ソフトバンクではNo1採用という各分野トップの成績を納めた方を別枠で採用しています。これまでロボットコンテストの優勝者やビジネスコンテスト優勝者、ディベート世界大会優勝者等様々な分野から採用しているようです。

■年収例

あくまで口コミを参考にした例なので、実際の年収は評価や配属により異なりますので、参考程度にとらえてください。

30歳 平 総合職 600万~650万程度

28歳 平 総合職 720万

年功序列とは異なり、30歳で管理職になり、高収入を得る方も実際周りにいます。一方で一定年齢になってずっと昇進できない管理職の降格等も行われており、人員構成の入れ替えも行われており、若い人にもチャンスがある企業といえます。

ソフトバンクの企業年金

よくソフトバンクは、退職金がない、給与に退職金が含まれているといわれますが、実際はどうでしょうか。
確かに確定給付年金(支払い額が決まっている年金)はありませんが、確定拠出年金(401K)があります。

確定拠出年金は一般的には会社が毎月お金を出してくれて、それを自分で運用する(=損をしたら自分の将来の受取額が減る)という制度で、運用リスクを会社が負うか、従業員が負うかという違いがありますが、年金制度はちゃんとあるといえます。

有価証券報告書によると

確定拠出制度に係る退職給付費用は、2016/3は10,678百万円、2017/3は8,676百万円としっかり企業が負担しています。ソフトバンクには連結で68,402人いますが、おそらく子会社の中には年金制度がない会社もあるかと思いますので、単純平均はできませんが、一人当たりにすると年間12万円程になります。流石にもっとも高いかと思いますので、あくまで参考値です。

確定拠出年金のメリットは自己都合で退職しても減額がされないことです。通常、退職金をもらうときは自己都合で定年前に辞めると本来もらえる額の6掛け程度の数字になってしまいますが、確定拠出年金はそういった不利益がありません。

そういった意味では、確定拠出年金は必ずしも悪い制度ではなく、実力をつけて転職をするといったワークプランを考えている方にはいい会社だと思います。

ソフトバンクの残業時間とワークライフバランス

■休日と労働時間について

週休2日制(年間休日日数 122日/2017年度、123日/2016年度)

午前9時~午後5時45分(実働7時間45分)

休日は120日以上と一定以上の水準です。所定労働時間は、ドコモやKDDIの7時間半と比較すると15分長いですが、大企業として通常の時間です。

■残業時間

厚生労働省の女性の活躍推進データベースによると各職種別の残業時間は以下の通りになっています。やはり総合職は30時間以上と一般職より残業が多いです。

総合職:33.0時間/月
一般職(アソシエイト職等):21.4時間/月
契約社員等:18.5時間/月
アルバイト等:14.1時間/

■離職率

離職率は開示されていませんが、平均勤続年数からすると通常の大企業よりも高めかと思います。公式なデータではありませんが、孫社長が入社3年後の社員定着率は90%以上の実績とTwitterでつぶやいているのでご参考まで。

ソフトバンクの福利厚生等

■福利厚生

財形貯蓄、持株会、慶弔見舞金、確定拠出年金制度、育児支援制度、福利厚生サービス会社(ベネフィット・ワン)提携 など
パソコン・携帯電話貸与(弊社規定による)、Yahoo!BB社員モニタ制度/社員利用制度、永年勤続表彰

企業年金制度ではなく、確定拠出年金制度と記載されているのが特徴です。

又、住宅手当はそれほど手厚くはなく、新卒3年目までしかでないようです。

■労働組合の有無。

ソフトバンクグループ(株)には、労働組合はありませんが、連結子会社の一部には労働組合があります。ソフトバンク(株)の方中心として、5,000名(2016年9月時点)の加入があるようです。

■社員食堂の有無。

有。

東京・汐留の本社25階にあります。

メニューはランチ21種類(モーニング5種類、ディナー9種類)、小鉢やパンなどを含めた全メニュー数は「122」、テイクアウトを含めると「155」

とかなり充実しているようです。

社食というと安いが、味は察し…というケースが多いですが自分で選べるグラムデリや家系ラーメン、釜飯、築地直送の素材を利用した海鮮丼、本格派の麻婆豆腐等ほぼ社食で完結でき外に食べに行く必要はない程充実しています。

ソフトバンクは転勤はあるの?

本社:東京
・各事業所:
全国各地(札幌・仙台・名古屋・大阪・広島・福岡 など)
海外(アメリカ・イギリス・中国・韓国・シンガポール・インド など)
※ 全国・海外転勤あり

ソフトバンクの採用ページによると総合職は上記のように全国・海外転勤ありです。

ソフトバンクはリストラ実施したことがある?

有価証券報告書を見る限り、リストラは実施していないようです。

孫さんもソフトバンクの30年間の歴史の中では、リストラは1回もしていませんと答えています。その理由としてソフトバンクではある事業が赤字転落しても、他のグループカンパニーが伸び続けることで、フォローできる体制があるからといっています。

ただこれは、成長企業にいえることで多角化している大企業は不採算の事業をリストラすることも多く一概にはいえないのではないかと思います。

まとめ

給与やワークライフバランス、安定性を求めるのであれば、ドコモやKDDIに就職すべきでしょうが、孫さんの考えを学んで将来独立や転職を考えているのではソフトバンクという選択肢もあります。ブラック企業といわれることもありますが、客観的にみると決してそんなことはなくいい企業だと思います。

関連記事: ドコモ、KDDI,ソフトバンクの年収等の比較 どこに就職する?

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