中途採用の面接時には、新卒時よりもペーパーテストや学歴よりも職歴やスキルの方が優先されますが、足切りに使われることも多く、一定の対策は必要です。
メールでURLが送付されてきて、質問に回答してくださいという形が多いですが、メールのURLで事前にどのテストなのか判別できますので、メールが送られてきてから対策をとることができます。
通常はメール受信から10日程度で受験してくださいという指示かと思いますので週末対策の問題集を1冊やるだけでも結果は大きく違ってくるかと思います。
WEBテスティングサービス
このテストを採用している会社が一番多かったです。
WEBテスティングサービスはリクルートの適性検査でURLが「http://arorua.net/」となっており、URLで判別することができます。
上記で記載したテストセンターと言う所定の場所に行って現地で受けるテストも同様のテスト内容になります。
流れとしては、URLをクリック、パスワードを発行、サンプル問題を解く、実際の試験という流れになります。一旦初めてしまうと基本的には中断はできないので、自宅のPCで落ち着いてやったほうがいいと思います。又、念のため、インターホンや電話は切っておいた方がいいです。やっている最中に宅配便がきたりすると悲惨です。
特徴
このテスト形式は、かなりの数の大手企業で採用しているので、一度対策をとっておいたほうがいいでしょう。
難易度はそれほど高くはなく、スピードが重要という特徴と正答率によって以降の問題の難易度が変わってくるという特徴があります。
又、会社によって難易度の設定が可能なようで、会社の求める水準によっても問題が変わってきます。
なお、時間が勝負なので、辞書やネットを使ってカンニングをする暇もありませんし、あまりしても意味がありません。
試験では1問に対する制限時間があります。
本番では、画面の下の方に バーが2種類出ています。ひとつは問題ごとの制限時間を表す棒グラフ、もう一つは全体の時間制限に対する進捗を示す円グラフです。
棒グラフは、問題ごとに表示され、1分経つと緑から黄色へ、1分半くらいたつと黄色から赤へ変化します。赤色が終わると次の問題に強制的に移動されます。
問題ごとの棒フラフと円グラフの進捗を気にしつつ、問題に解答することになります。
このあたりの流れは、テストとして実際にサンプル問題を解く機会が与えられますので、その際になれることができます。
内容と対策
所要時間が65分となっている場合は、能力検査約35分・性格検査約30分という内訳になっており、能力検査は、言語12分、非言語20分程度となっています。
言語検査はいわゆる国語のテストです。
問題としては、熟語の関係性を答えさせる問題(ex「辛苦」といった熟語が同じ意味を重ねたものだと判断させたり、複数フレーズを組み替えて文章にしたり、問題文中にあるフレーズを埋め込んだりといったテスト内容になります。
時間が取れれば考えればそれほど難しくありませんが、WEBテストの場合は1問毎、問題全体にそれぞれ制限時間が有り、スピード感が要求されます。
個人的には、熟語の関係性を回答するある程度決まった問題を手早く回答して読解問題に時間を回せるかが鍵になるかと思います。そういった意味でも問題集で対策しておくことをおすすめします。
非言語検査は、算数のテストです。
数学レベルの問題が出題されることはあまりなく、確率や2次方程式、3次方程式レベルで対応可能です。損益算や旅人算、集合(ベン図を使った問題)等どちらかというと中学受験の問題のような内容になります。
ただ、文系の方にとっては、確率の問題を解いたり、時速の計算をするといったことが日常ではないため、よくよく考えればわかるのですが、時間がかかってしまうかと思います。如何に基本的な問題を手早く正確に解答するかということが要求されるため、確率は公式を思い出したり、速度を計算する際に効率よく計算するやり方になれておくことが絶対に必要です。
又、WEBテストは電卓を使用することができ、電卓の使い方に慣れておく必要があります。
経理をやっている方は問題ないかと思いますが、普段使い慣れていない方は、どうしても計算する速度が遅くなってしまいますし、電卓独自のキー例えばM+やRMというキーの使い方を知らない方は、損をしています。
Webテスティングサービスであれば転職者用に用いられるSPI3のスタンダードな対策本がおすすめです。
玉手箱
判別方法:企業から送付されてくるURLにshl.ne.jpの文字列が含まれている。
SHL社がつくっているテストで言語, 計数ともに出題形式が複数あり、どの形式で出題されるかは本番前にできる動作テストで確認できます。
中途採用では製薬会社等で使われていましたが、WEBテスティングサービスと比べて難易度が高かった印象です。
言語については、文章量がかなり多めで情報処理力が要求されます。文章を読んで、論理的にあっているかということを回答します。
非言語については、四則演算の問題や図表の読み取り問題がありました。図表の読み取りは、図やグラフを見て問題に解答する問題で特に知識はいりませんが、事前に対策しておくとスムーズかと思います。
玉手箱の問題形式になれたい場合は下記がおすすめです。
SPIノートの会の問題集は内容が安定していて安心できます。
TG-web
ヒューマネージ社が販売している適性検査になります。
判別方法: URLにasessment c-personal.comの文字列が含まれている。
言語と非言語があります。
TG-WEBは問題としてはシンプルだが、難易度は比較的高めという特徴と問題のパターンがそれ程多くなく、同じ問題が出題される可能性があるという特徴があります。
言語は、文の並び替え問題や趣旨の把握問題等で非言語は、例えば複数の条件を与えられて、だれが嘘をいっているのか当てたり、立方体の展開図を答えささせたりといった問題で初見では難しいですが、同じ問題が多いという特徴とある程度解法やテクニックが決まっている問題が多いので、対策次第で点数を上げられます。
TG-webは同じような問題が多いという特徴がありますので、1回対策をしておくだけで全然結果が違ってきます。
TAL
判別方法:URLにtal-sa.jpの文字列が含まれている。
能力検査はなく、性格検査のみになります。
■質問回答形式
選択肢から回答を選ぶ通常の性格検査です。
■ 図形貼付形式
「私の仕事」「目指す○○像」等のタイトルで専用図形アイコンを専用台紙画面に配置
これがこのテスト独自の内容かと思います。
正直なところ、何を図っているのかわからず、対策は特段不要かと思います。
図はなんとなく、他人と協力しているイメージをだした方が高得点かなと思い、そうした雰囲気を醸し出しました。
精神の安定性を図るテストといわれているので、芸術性を見せつけてやろうなどとあまり奇をてらわず、無難にやればいいかと思います。
まとめ
テストの種類ごとにそれぞれ特徴があります。
URLで事前に判別できることもあり、転職に本気なのであれば問題集で対策をとることをおすすめします。
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