オリンパスの年収 800万以上の優良医療機器メーカー

オリンパス セグメント別売上 精密機器メーカー
出典:https://www.olympus.co.jp/company/profile/top.html

デジカメ、消化器内視鏡で知られているオリンパスの年収、福利厚生、企業年金、有給消化率等のワークライフバランスを調査しました。

コンシューマー向けだとデジカメが有名ですが、売上の比率は低く、以下のようにセグメント別売上の構成をみると医療事業の売上が7割以上と医療機器メーカーとなっています。

オリンパス セグメント別売上

出典:https://www.olympus.co.jp/company/profile/top.html

オリンパスは、過去不正会計で世の中を騒がせましたが、現在の待遇の方はどうでしょうか。

有価証券報告書と会社のHP等から待遇を探るデータを調査しています。

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オリンパスの年収・勤続年数の推移

有価証券報告書の提出会社の状況よりオリンパスの平均年収のデータを集計・グラフ化しております。千円未満は切り捨てしています。

従業員数 平均年齢 勤続年数 年収
2008年 3132人 39.9歳 14.8年 7,990,000
2009年 3308人 39.7歳 14.3年 7,470,000
2010年 3119人 40.0歳 14.8年 6,240,000
2011年 3234人 40.9歳 14.9年 6,790,000
2012年 3292人 41.5歳 15.2年 7,170,000
2013年 2819人 42.0歳 15.3年 7,550,000
2014年 2838人 42.8歳 16.0年 8,260,000
2015年 2790人 43.5歳 16.3年 8,650,000
2016年 6492人 42.1歳 13.4年 8,709,000
2017年 6283人 41.6歳 15.7年 8,844,000
2018年 6926人 41.76歳 14.17年 8,470,000
2019年 7024人 41.93歳 14.08年 8,669,000
2020年 7146人 42.19歳 14.17歳 8,505,000

平均年収は近年上昇傾向にあり、800万後半と高い平均年収となっています。
スタッフゾーン、プロフェッショナルゾーン、エグゼクティブゾーンに職位が分かれており、20代は、育成期で差がつきにくく、30歳前半に昇格試験があり、給与が伸び始めるという大手メーカーによくある給与体系となっています。
30歳では600万~700万程度と大手メーカーとしてはやや高い水準です。
残業代を入れて30歳650万が平均ラインと考えられます。
30歳前半(32歳頃)頃に昇格試験があり、受かると月収が35万程となり、賞与も大幅に上昇する。
研究開発部門の社員については、裁量労働制を選択することができ、残業代ではなく、賞与に成果加算が大きくでる制度を使用できるようになる模様。

近年は、業績好調のため、賞与の支給月数が多くなっているようです。外資系の医療機器メーカーや富士フィルムと比べるとやや見劣りする水準、テルモより上の水準かと思います。

又、メーカーとして平均年収が高めになっていますが、基本的に高卒採用はほとんど行っておらず、工場の製造員の方は本体の平均年収には含まれていないと考えられます。

工場の方は、子会社の方で採用しているのではないかと推測します。

勤続年数も長く、長く勤められる会社といえます。

オリンパスの年収・基本給・退職金等の待遇

給与・年収

■初任給(2016年4月実績)
修士了 月給244,000円
大卒  月給219,000円
高専卒 月給187,000円

2015年実績は、大卒217,000円でしたので、2,000円ベースアップしています。

修士卒の年収をみると大手メーカーとしては比較的高めの水準です。

経済産業省が出している平成26年「賃上げに関する調査結果の公表について」によるとオリンパスの定期昇給額は、平成25年9,045円、平成26年の予定は8,622円と高めの水準になっております。

■年齢別構成比と離職者数、定着率

従業員数 構成比 新規雇用者 離職者数 離職者比率
20代 866 12.3% 329 23 2.7%
30代 2279 32.3% 166 43 1.9%
40代 2195 31.1% 25 21 1.0%
50代~ 1719 24.4% 3 102 5.9%
7059 100.0% 523 189 2.7%

オリンパスCSRレポート2017(https://www.olympus.co.jp/csr/)を加工して作成

上記は、オリンパスのCSRレポートの数字をまとめたものですが、年齢別の構成数をみると20代の構成比が10数%とかなり比率が偏っています。

50代は、定年退職者92名を含むとのことですので、離職率はかなり低く、働きやすい企業といえそうです。

■管理職比率
オリンパス労働組合 組合員数 5,708人とあり、2016年度の従業員数は7,059人であることから1,351人程度が管理職でおよそ20%が管理職層と推測できます。

大手メーカーの管理職の比率としては、低い方なのではないでしょうか。

■住宅手当等

住宅手当、食事手当、次世代手当、資格手当、通勤手当全額支給

一通りの手当が揃っています。次世代手当というのは、こども手当のことかと思います。

企業年金

会社員がもらえる年金は、国民年金(1階)、厚生年金(2階)があり、ここまでは大抵のサラリーマンがもらえます。そのほかに企業年金がある会社もあり、いわゆる3階建ての年金といわれます。年金制度があるかどうかは求人表に書いてありますが、有価証券報告書にもより詳細が書いてあります。

オリンパスの場合は、確定給付年金(いわゆる企業年金)と確定拠出年金(DC)の制度があります。確定拠出年金の金額は全体の年金の20%程度のようです。

有価証券報告書によると年金制度がある会社とない会社がありますし、本体の方が給与水準・年金支給額も多いはずですし退職給付債務の金額も将来の支給額を現在価値に割引いて計算しており、単純計算はできないので、あくまで参考値ですが、年間あたり一人当たり少なくとも35万は積み立てられているはずです。

年金制度が全くない会社と比較する際は、それを考慮するべきです。外資系の企業は年収は高いですが、日系の企業にもいい面はあります。

大企業の平均退職金が2,500万程度なので、以下の単純計算の577万円というのはかけ離れていますが、他の企業と比較する際に傾向を把握するのには参考になるかと思います。

 

費目 金額
単位:百万
一人当たり単位:円
勤務費用 7,212 207,917
確定拠出年金拠出額 4,977 143,483
計/人数 34,687人 351,400
残高 200,322 5,775,132

又、オリンパスにはオリンパス・ライフプランというオリンパス独自の従業員拠出型の企業年金制度があり、生命保険控除の対象の対象にもなるという制度があるようです。

オリンパスの残業時間・ワークライフバランス

■休日について

標準労働時間8時間
年間休日125日、有給休暇初年度20日、私傷病特別休暇(最高50日)、慶弔休暇、育児休暇、介護休暇、ボランティア休暇 等
完全週休2日制(土曜・日曜)、祝日、ゴールデンウィーク、夏季、年末年始、クリエイティブホリデー(5日)

大手メーカーは、標準労働時間が7.75時間のところが割と多いですが、オリンパスは8時間となっています。

標準労働時間は、残業単価の計算にも使用されますし、短ければ短い程いいです。

年間休日は125日と多めとなっています。

有給休暇は、初年度10日のところが多いですが、オリンパスは初年度から20日付与と恵まれています。
クリエイティブホリデーは、連続5日間の有給休暇を取得できるもので、有給休暇とは別に付与されるものではありません。

ただ、こういった制度があると有給休暇は取りやすいのではないかと思います。

■月平均残業時間

10.6時間(2015年度実績)

かなり少なめになっているようです。

この残業時間で上記の平均年収であれば、かなりいい方です。

オリンパスの福利厚生

■福利厚生

制度/住宅融資制度、持ち株会制度、退職金・終身年金支給、リフレッシュプラン(休暇、ボーナス支給)
施設/独身寮、新婚用社宅、各地に保養所、契約旅館あり

リフレッシュプランは、一定の年数勤務した場合、有給休暇とは別に休暇を与える制度でオリンパスの場合は、

勤続7年:5日間の休暇取得と5.5万円のボーナス支給
勤続20年:10日間の休暇取得と33万円のボーナス支給(最短で43歳)
55歳時:5日間の休暇取得(うち2日は定年後のライフプランに関するセミナーに参加する)
と長期勤務に対するご褒美のような制度になっています。
こういった制度がある会社は長く働きやすい環境なのではないかと推察できます。

寮や社宅については、男性独身寮は東京(1棟)、八王子(3棟)、辰野(1棟)があり、女性社員には、女性専用独身寮又は借り上げ物件があります。

■労働組合の有無。

有。

■社員食堂の有無。

有。それほど安くはないようです。

オリンパス ニュースリリース: 社員食堂で「TABLE FOR TWO」寄付金付きメニュー導入-1食20円が開発途上国の給食1食分に
オリンパス ニュースリリース: 社員食堂&#12391...

オリンパスは転勤はあるの?

大企業なので、転勤はありますが、勤務地は下記のように東京都が8割程度です。職種にもよりますが、転勤は少ない方といえるかと思います。

事業所名 場所 人数
長野事業所 長野県 369
長野事業所 辰野 長野県 7
技術開発センター石川 東京都八王子 3,137
技術開発センター宇津木 東京都八王子 695
本社事務所 東京都新宿区 936
東京事業所 笹塚 東京都渋谷区 266
東京備品センター 神奈川県 14
日の出事業場 東京都西多摩 5
白河事業場 福島県 328
大阪支店 大阪府 79
その他支店 14か所 403
その他 44
6,283

※2017年度の有価証券報告書を加工して作成

上記の表より東京都内にある事業所の従業員数を集計すると5,039名と8割以上が東京勤務となります。ただし、技術開発センター石川が3,000名と多く、技術系の研究者はこちらに勤務になる可能性が高く、支店に482名が配属されているので、営業職の方は地方の支店勤務になる可能性が技術系よりは高いということが読み取れます。経理や人事の方は、本社勤務が比較的多いのではないかと思います。

オリンパスはリストラ実施したことがある?

オリンパスは過去不正会計を行い、業績が悪化した2012年に早期退職の募集を行っています。

その際は、100名の募集に対して、113名が応募して、14億の特別損失を計上する旨のリリースを出しています。一人当たりに換算すると1,238万円でした。転職サポート費用等も一部含まれているかと思うので、全額割増退職金というわけではありませんが、比較的高い方なのではないかと思います。

まとめ

過去不祥事があったものの、強い技術力を活かして見事復活しており、メーカーとしてはかなり高い平均年収となっています。

事業所を見る限り、職種にもよりますが、転勤が少ない、年間休日が多い、企業年金制度がしっかりとしているといった良い点があり、離職率も低く、将来性の心配の少ない医療機器メーカーであり、業績面の心配も小さい優良企業といえます。
オリンパスの将来性・業績面については

【就職・転職】オリンパスの企業研究と将来性
前回、800万以上の優良医療機器メーカーとして紹介しましたオリンパスに就職・転職するのであれば知っておきたい企業業研究に役立つ ・どういった事業を運営している会社なのか ・事業ごとの売上・利益構成はどうなっているのか ・将来性はどうか といった情報をまとめました。

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