キヤノンの年収 福利厚生が薄い分年収が高い?

電機メーカー

キヤノンの年収、福利厚生、企業年金、有給消化率等のワークライフバランスを調査しました。

有価証券報告書と会社のHP等から待遇を探るデータを調査し、キヤノンに就職や転職を考えている方は知っておきたい情報をまとめています。

キャノンは同業他社に比べると福利厚生が薄くその分ベースの給与が高いといわれていますが、実際のところどうでしょうか。

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キヤノンの年収・勤続年数の推移

有価証券報告書の提出会社の状況よりキヤノンの年収・勤続年数のデータを集計・グラフ化しております。

キヤノン年収

 

従業員数平均
年齢
勤続
年数
年収
2009年25683人38.7歳14.4年716万
2010年26019人39.4歳15.2年752万
2011年25449人40.4歳16.1年766万
2012年25696人40.9歳16.4年758万
2013年26114人41.4歳16.7年755万
2014年26409人42.0歳17.2年769万
2015年26360人42.5歳17.7年787万
2016年26246人43.1歳18.3年763万
2017年26075人43.5歳18.9年782万

キヤノン勤続年数の推移

キヤノンの年収はここ9年で761万(716万~787万)で推移しております。
メーカーなので、昔採用した工場勤務の高卒の方も含まれているかと思いますが、現在の採用状況をみると高専卒以上しか採用しておらず、現場の工場勤務の方については製造子会社等の採用になっています。例えば、長崎キャノンといった地域ごとの製造子会社です。
メーカーなので、低めに出るというのは必ずしもすべてのメーカーに当てはまるわけではないので、注意が必要です。
又、キヤノンはリストラはしないと明言しており、そのため平均年齢と勤続年数が年々上がってきています。

キヤノンの年収・基本給・退職金等の待遇

キヤノンの給与

■初任給

2019年

博士了           月給29万6,000円
修士了           月給24万3,200円
大学卒・高専専攻科卒    月給22万0,000円
高専本科卒        月給19万3,300円

電機メーカーの中では高い方かと思います。特に博士卒は29万以上と高待遇となっており、若手の内から他のメーカーよりも高い給与がもらえるのが特徴です。

■年収例
あくまで口コミを参考にした例であり、実際の年収は評価や配属により異なりますので、参考程度にとらえてください。

上記のように若手の内は給与が高めという特徴があります。30代以降は昇進試験の難易度が高く、他メーカーよりも昇格がしにくい、昇給しずらいといった特徴があります。メーカーの中では実力主義の傾向が強いといえるでしょう。
入社4年目からG2という職位への昇進試験があり、通常の場合は若手の内は試験といっても形式的なもので横並びで合格させる場合が多いですが、キヤノンの場合は基礎学力を図る試験と論文試験といった本格的なもので初年度に合格できるのは半分程度と厳しい試験となっています。G2に昇格すると基本給が27万程でベース給が500万程、残業込みで年収が600万ほどになり、最速の場合は26歳、27歳なので、メーカーとしてはトップクラスの給与になります。
次のステップはG3という職位になり、基本給が30万後半となりグッとあがりますが、この試験のハードルが合格率が1,2割と非常に高くなります。
■年齢層別従業員構成
下記表は、サステナビリティレポート2017より作成した従業員別のデータです。

従業員数構成比
20代292211.1%
30代725327.6%
40代777229.5%
50代728027.7%
60以上10904.1%
26317100.0%

キヤノン年齢構成

中高年のリストラを行っていないため、年齢層が段々と高くなってきており、昇格試験が難しくなってきているようです。
中々受からずG2で滞留している中年の方もちらほらいます。
下記の資料からわかるようにG2でも順調に昇給を重ねていけば、40万近い給与になりますが、大抵大手企業の給与レンジには職位ごとの基準値があり、基準値までは標準的な評価でも順調に昇給しますが、基準値を超えるとそれ以降は標準的な評価だと昇給しにくくなる特徴があります。
G2のままでと基本給33万程度から上がりにくくなるものと想定されます。

 

キャノン 基本給

http://www.soumu.go.jp/main_content/000198418.pdfより引用

キヤノンの企業年金

キヤノンでは厚生年金とは別に役割等級に応じて付与される退職ポイント制による確定給付型の企業年金制度キヤノン企業年金と確定拠出型の企業年金があり、制度として充実しているといえます。

残業時間とワークライフバランス

■休日について

年間休日は125日となっており、休日数はかなり多いといえるでしょう。
年間の任意の時期に、年次有給休暇を拠出し、1週間の連続休暇を取得するフリーバカンス制度や勤続5年ごとに、3~10日の連続休暇が付与されるリフレッシュ休暇制度といった休暇に関する制度が整備されており、休日は非常に充実しています。

有給休暇取得日数は16.8日(2016年度実績)と80%を超えており、有給は取りやすい雰囲気といえます。

■労働時間と残業時間

キヤノンのCSRレポートによると労働時間は1,800時間以下となっており、ワークライフバランスはとれているといえます。

20122013201420152016
総実労働時間1,7441,7401,7511,7621,721

残業時間は月平均で9.5時間(2016年度実績)と少ない傾向にあります。

■離職率

20122013201420152016
離職率0.9%0.8%0.9%1.1%1.1%

サステナビリティレポート2017によるとキヤノンの離職率は1%程度と低い水準となっています。又、新卒入社者の3年後の定着率も97%~99%程度とかなり高い水準となっています。

福利厚生等

■福利厚生

社員持株会、財形貯蓄、団体保険等一般的な制度はありますが、

社宅や独身寮が廃止され、家族手当や住宅手当がないため、他のメーカーに比べ福利厚生が薄いといわれているのかと思います。大手メーカーとしては福利厚生は最低レベルでしょう。
その分給与に上乗せがあるのでしょうが、平均年収だけみると700万後半と他大手メーカーに比べて高いとはいえません。

■労働組合の有無。

有。有価証券報告書によると労働組合があり、労協N.E.T及び全日本光学工業労働組合協議会
に加入しています。

■社員食堂の有無。

工場をもっており、社員食堂があります。平均的な予算は430円程で70~80のメニューがあり、健康に気をつかったサラダバーがある等充実しているようです。

http://www.busi-pub.com/pdfsp/shokudou.pdf

キヤノンの業績推移

業績概況

キヤノン業績推移

決算期売上高営業利益営業利益率経常利益
2008/124,094,161496,07412.1%481,147
2009/123,209,201217,0556.8%219,355
2010/123,706,901387,55210.5%392,863
2011/123,557,433378,07110.6%374,524
2012/123,479,788323,8569.3%342,557
2013/123,731,380337,2779.0%347,604
2014/123,727,252363,4899.8%383,239
2015/123,800,271355,2109.3%347,438
2016/123,401,487228,8666.7%244,651
2017/124,080,015331,4798.1%353,884

キヤノンの業績推移をみると営業利益率は直近で8%以上と製造業として高い水準となっている優良企業です。リーマンショック時も業績は落ち込んだものの、利益率6.8%と高い水準で黒字を維持しています。成長性という観点でみると成熟期に入っており、2008年と比較すると売上はよこよこ、利益はおよそ7割の水準に留まっています。

セグメント別の業績

セグメント別の売上と利益をみてみましょう。

セグメント売上高利益利益率
オフィス1,865,928180,6489.7%
イメージングシステム1,136,188175,91315.5%
産業機器その他731,70456,7887.8%
メディカルシステム436,18722,5055.2%

セグメント売上構成

 

セグメント利益構成

セグメントごとの2017年の業績をみてみるとオフィス向けの複合機やレーザープリンタ等を販売しているオフィスセグメントが売上の4割程度を占めています。

利益については、オフィスとイメージングシステムが4割ずつ稼いでおります。イメージングシステムの利益率が15%と極めて高いのが目につきます。
イメージングシステムはデジタルカメラやインクジェットプリンターを事業展開しており、カメラ事業はスマートフォンのカメラ機能の進化に押されているはずでなぜこれほど利益率が高いのでしょうか。
メディカルシステムはまだ利益率は低いですが、東芝メディカルシステムを買収してこれから伸ばしていこうとしている分野です。
どのビジネスユニットに入りたいか見る際には各事業の売上高の推移、利益率、一人当たりの売上高、会社として伸ばしていくか方針なのか中期経営計画などをみるのをおすすめします。

大企業の場合はどの事業に関わるかで昇進スピードや賞与金額が大きく変わってきます。

セグメント名人数(連結)売上高/人利益/人
オフィス103,38018.01.7
イメージングシステム55,90920.33.1
産業機器その他18,47639.63.1
メディカルシステム10,85140.22.1

セグメント別の売上一人当たり売上をみるとメディカルシステムや産業機器が一人当たり売上が多く、オフィス事業の2倍程です。オフィス事業は、今後ペーパーレス化が進み、需要は減っていくかと思うので、リストラをしないとはいってはいますが、子会社への転籍等給与水準を下げる必要がでてくるのではないかと思います。

まとめ

業績等をみるとかなりの優良企業で、リストラを行わないとトップが言っている等安心して勤められる会社かと思います。
しかし、人をリストラしないという従業員にとっていい点があるものの、中高年の年齢層が多くなってしまうと若年層の昇進・昇給の難易度が上がってきています。

実力主義と高年齢層のリストラはセットにしないと中々機能しないということを感じました。

今から入社する人はそれほど高い給与は期待できないでしょう。実力があるのであれば、外資系企業等に就職した方が高い給与を望めます。
とはいえ、離職率等みると従業員の満足度は高い会社なのではないかと思います。

又、就職活動中の学生の方向けの就活効率化サービスをまとめています。
就職活動を効率化する就活サービスまとめ

キヤノンのような大手企業への転職を目指すのであれば、以下のような転職エージェントの活用がおすすめです。

JACリクルートメント

自分のキャリアにある程度自身がある方向けの転職エージェントです。
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リクルート、DODAに続き、業界3位のエージェントでもあります。
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ただ、現年収が500万以上でないと求人自体の紹介はされない可能性がありますので、リクルート等間口の広い大手も併用した方がいいでしょう。

リクルートエージェント
リクルートエージェント

業界首位の転職エージェントです。
エージェントの方はDODAに比べるとドライな感じですが、業界最大手で求人は最も多く保有しているため、案件はどんどん紹介してくれますし、エージェントの方の質は高めです。
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ビズリーチ
BIZREACH

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やはりこのサイトを使って価値があるのは、スキルがあり、年収も一定以上ある方が更なるステップアップを目指してヘッドハンティングを受けることにあるかと思いますので、使う人を選ぶ転職サイトかと思います。

DODA
転職サイトはdoda

業界2位の大手転職エージェントです。求人数も豊富で悪い評判もあまり聞かないバランスのよいエージェントです。
大手企業はやはり大手のエージェントを使うことが多く、大手は非公開の求人数が豊富なため、登録しておいて損はないエージェントかと思います。

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