JT(日本たばこ産業)が早期退職制度のニュースリリースを公表しました。
JTの早期退職制度の概要と割増退職金の金額がいくらかについてまとめました。
他の大企業と同様、45歳以上がターゲットになっており、
このような早期退職制度、リストラの実施人数や頻度、割増退職金の金額、ターゲットとなる層を抑えておくことはこれから就職・転職しようとする方のリスクの把握に役立ちます。
JTの早期退職制度の概要
2022年実施
対象者:たばこ事業及びコーポレート部門に所属する 46 歳以上の JT 社員、フィールドパートナー(営業活動の補佐業務に従事するパートタイマー)、シニア社員(定年退職後に再雇用された契約社員又はパートタイマー
退職日: 2022年3月31日
優遇措置: 通常の退職金に割増退職金の加算を実施。さらに、再就職支援会社を通じた再就職支援
応募人数: 2,868名
内訳)
JT 社員 1,169 名
フィールドパートナー 1,584 名
シニア社員 115 名
割増退職金総額: 約344億円
割増退職金は、パートタイマーの方の人数も多くなっているため、一人当たりで1,199万円となっていますが、正社員の方はもっと多いでしょう。
出典: 2022年2月14日 たばこ事業運営体制の強化に伴う希望退職募集等の結果について
対象は45歳以上となっており、間接部門で転職市場に放り出された方が待遇を維持して転職できるかというと難しいと思います。
まとめ
JTは、たばこ事業は現在高収益事業ですが、健康意識の高まりもあり、国内においては徐々に収益水準が下がってきております。
体力がない企業のリストラは、割増退職金も少なく厳しいものがありますが、まだ十分に利益がでている企業のリストラは、退職する社員にとっても割増退職金が十分にもらえるため、メリットがあります。
もはや終身雇用は続けられないと考えて、会社に依存するのではなく、個人として転職市場でのスキルの市場価値を意識して働くことが必要でしょう。
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