ソニーフィナンシャルホールディングス・ソニー生命の年収は高い?

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銀行 金融業界

ソニーフィナンシャルホールディングスの年収、福利厚生、企業年金、有給消化率等のワークライフバランスを調査しました。ソニーフィナンシャルホールディングスは持ち株会社なので、ソニー生命の事務系総合職の年収と同程度と考えて差し支えないかと思います。

有価証券報告書と会社のHP等から待遇を探るデータや就職・転職の際に知っておきたい情報を調査しています。

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ソニーフィナンシャルホールディングスとは?

ソニーフィナンシャルホールディングス

ソニーフィナンシャルホールディングスHPより引用

ソニーフィナンシャルホールディングスは、ソニーの金融子会社で傘下にソニー生命やソニー損保、ソニー銀行等を持つ持株会社です。

ソニーフィナンシャルホールディングスの年収・勤続年数の推移

ソニーフィナンシャルホールディングスの年収

ソニーフィナンシャルホールディングスの勤続年数

有価証券報告書の提出会社の状況よりソニーフィナンシャルホールディングスの年収・勤続年数のデータを集計・グラフ化しております。

ソニーフィナンシャルホールディングスの年収はここ9年で825万(777万~868万)で推移しております

ソニーフィナンシャル自体では採用を行っておらず、ソニー生命等の事業会社で行っています。

ソニーフィナンシャルホールディングスの人員はソニー生命やソニー損保、ソニー銀行、ソニーからの出向者や中途採用者で構成されているため、新卒の方がいきなりホールディングスで働く機会はあまり多くないでしょうが、ソニー生命やソニー損保、ソニー銀行の年収水準を知る手がかりにはなります。

ホールディングスは一般的に年収が高く出る傾向にありますが、当社の場合はホールディングスとしては年収が低い印象を受けますが、実際はソニー生命やソニー損保等のからの役職者ではない出向者も含まれており、ソニー生命やソニー損保の本社部門の年収水準がそのまま出ていると考えた方がいいです。又、ホールディングスなので、勤続年数は短くでます。
ソニーフィナンシャルホールディングスは金融業界としては一般的な水準であり、メーカーに比べると年収水準はよいです。

年収・基本給・退職金等の待遇

給与

■初任給

ソニーフィナンシャルホールディングスの初任給は開示されていないので、下記はソニー生命の初任給になります。

大学院修了月給242,600円(A勤務手当一律10,000円+地域手当一律19,000円含む)
4年制大学卒業月給224,600円(A勤務手当一律10,000円+地域手当一律19,000円含む)
短期大学卒業月給195,600円(A勤務手当一律10,000円+地域手当一律19,000円含む)

ボーナス 基本給の6.4ヵ月分

上記は2017年4月の場合で上記を元に初任給を計算すると以下の通りになります。
残業時間は20時間で計算しています。
※新卒の場合は夏ボーナスは満額は出ず、出るとしても寸志の企業が多いですが、ここでは年齢ごとの年収レンジをみるため、考慮していません。

■22歳 大卒の場合

基本給 手当 残業 月給計 ボーナス 年収
月給 195,600 29,000 32,600 257,200
年収 2,347,200 348,000 391,200 3,086,400 1,251,840 4,338,240

22歳 大卒の場合430万程とボーナスの掛け数が多いため、通常よりも多めとなりました。
■24歳院卒の場合

基本給 手当 残業 月給計 ボーナス 年収
月給 213,600 29,000 35,600 278,200
年収 2,563,200 348,000 427,200 3,338,400 1,367,040 4,705,440

24歳初任給は470万程になります。2年で40万程昇給する計算になります。

上記は総合職の場合の年収であり、営業社員という職種もあり、こちらは完全に実力主義で最低賃金レベルから数千万円まである世界になり、別の賃金体系と考えた方がいいでしょう。

企業年金

ソニーフィナンシャルの有価証券報告書の退職給付関係の注記をみると下記の記載があります。

生命保険子会社では、営業社員においては退職一時金制度、内務職員においては確定給付型企業年金制度及び確定拠出年金制度を設けております。
損害保険子会社では、退職一時金制度及び確定拠出年金制度を設けております。当社及び銀行子会社では、主に退職一時金制度を設けております。

生命保険子会社というのはソニー生命を指していると考えられ、営業社員は歩合制のいわゆる生保レディを指しているかと思います。
ちなみにソニー生命では営業社員はほぼ男性のようです。
内務職員というのは、本社勤務の総合職でしょう。この2つの職種で退職金の制度が違うようで総合職の方が確定給付型の年金と確定拠出型(DC)があり、手厚くなっています。
ソニー損保では退職一時金とDCであり、ソニーフィナンシャルホールディングス、ソニー銀行では退職一時金制度とグループごとに特徴があります。

残業時間とワークライフバランス

■休日について

完全週休2日制であることから年間休日は120日程度はあります。

■労働時間と残業時間

(基幹的な職種)23.1時間

女性の活躍推進企業データベースによると残業時間は20時間程度と多くも少なくもない水準です。

女性の活躍推進企業データベース
企業における女性の活躍状況に関する情報を集約したデータベースです

福利厚生等

■福利厚生

独身寮、財形貯蓄、ソニーフィナンシャルホールディングス社員持株会、
ソニーファミリーカード、ソニー健保保養所、契約保養所、
ソニー健保提携フィットネスクラブ ほか

上記の通り、大手企業として平均的な制度は整っています。

■労働組合の有無。
ソニーフィナンシャルホールディングスには労働組合はありません。

ソニーフィナンシャルホールディングスは転勤はあるの?

ソニーフィナンシャルホールディングス自体では新卒採用は行っていませんが、本社採用の場合はさほど転勤は多くない会社になります。
中途ではホールディングス採用は行っています。
ソニー生命の募集要項をみてみると大きく代理店営業と本社部門に分かれており、いわゆる総合職採用の場合は本社部門での採用になります。その場合、東京本社と札幌サービスセンターの2つになりますが、ほとんどが東京本社になり、転勤もほとんどないです。

代理店営業部門(サポーター)に配属の場合は全国の代理店営業拠点

本社部門(代理店営業部門以外の部門)に配属の場合は本社(東京都千代田区)又は札幌サービスセンター

ソニーフィナンシャルホールディングスの事業所

ソニーフィナンシャルホールディングス有価証券報告書より

参考までにソニーフィナンシャルホールディングスの有価証券報告書より主要な設備の状況を示したものです。上記によると本社勤務の人員は1,240名でソニー生命全体の従業員数は7,000名程度なので、かなりフルコミット型の営業社員が多いことがわかります。上記の内、設備内容が営業用となっているのが営業所で勤務の可能性があり、、投資用となっているのは投資用に保有しているので、勤務する可能性は低いでしょう。

ソニーフィナンシャルホールディングスの業績推移

業績概況

ソニーフィナンシャルホールディングスの業績推移

決算期 経常収益 経常利益 当期利益 経常利益率
2009/3 860,323 34,253 30,722 4.0%
2010/3 978,991 84,373 48,126 8.6%
2011/3 1,002,201 76,860 41,716 7.7%
2012/3 1,078,070 74,625 32,812 6.9%
2013/3 1,259,041 79,252 45,064 6.3%
2014/3 1,319,766 76,136 40,504 5.8%
2015/3 1,352,325 90,062 54,419 6.7%
2016/3 1,362,044 71,103 43,355 5.2%
2017/3 1,381,667 66,326 41,621 4.8%
2018/3 1,503,630 66,843 51,895 4.4%

売上高にあたる経常収益については右肩上がりで成長していていますが、利益面では伸び悩んでいるようです。

セグメント別の業績

セグメント別売上

セグメント別利益

売上高 利益 利益率
生命保険 1,351,225 54,148 4.0%
損害保険 110,092 6,574 6.0%
銀行 39,934 7,146 17.9%
その他 6,064 -1,077 -17.8%

売上、利益ともにほぼソニー生命が稼いでいます。

人数 売上高/人 利益/人
生命保険 7,861 171.9 6.9
損害保険 1,201 91.7 5.5
銀行 573 69.7 12.5
その他 55 110.3 -19.6

利益率や一人あたりの利益をみるとソニー銀行が効率よく稼いでいるようです。

その他に含まれている介護事業についてはまだ赤字となっているようです。

まとめ

ソニーフィナンシャルホールディングスは年収は800万円超と高めになっています。
売上高は着実に伸びていますし、ソニーの稼ぎ頭の事業となっており、将来性も期待できます。メガバンクは転勤が多いですが、ソニー銀行の場合は店舗を持たないため、支店への転勤等もなく、転勤が嫌な方にとっては選択肢の一つではないでしょうか。

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