20代後半の若手銀行員が転職を成功させる方法

20代後半の若手銀行員が転職を成功させる方法銀行員の転職

新聞報道でも話題になっていますが、メガバンクが大規模なコスト構造改革を発表しており、大規模な店舗の統廃合や人員・業務のスリム化に本腰を入れるとの報道が出ています。

みずほFGでは26年度までに全従業員数の4分の1にあたる1万9000人の削減をするとしており、三菱UFJFGで9500人、三井住友FGで4000人、3社合計で3万2500人もの人員が削減されることになります。

今回は、20代後半から30代前半の若手銀行員の方が転職を成功させる方法についてまとめました。

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銀行員の未来は暗い?

昔は銀行といえば、就職ランキングでトップに位置し、安定性も高く、手堅い仕事でした。

しかし、銀行に代替するサービスが出てきていることや、マイナス金利政策等の影響により銀行の収益性も落ちてきており、銀行各社もリストラ策を出してきています。

銀行の収益見通し

みずほ総研「2020年消える金融」より引用

みずほ総研のレポート「2020年消える金融」によるとメガバンクでは2020年には2割の減益、地銀では4割近くの減益になることが予想されています。

又、2018年8月に日銀のマイナス金利政策が緩和されましたが、日経新聞によると長期金利が0.2%となった場合であっても25年度には地銀の収益は現状の半分、メガバンクも30年度には半減するとの見通しがみずほ総研の試算によると算出されています。

現状では各社積極的に人を辞めさせるというわけではなく、業務量を減らして自然減させていくという方針ですが、今後のことを考えると将来が不安になるかと思います。

UFJの統合報告書によると「フロントからバックオフィスに至る一連の業務プロセスにデジタル技術を導入することで、業務量の30%(人員換算で9,500人分相当)の削減をめざします」と記載されています。

みずほ人員構成

2017年度決算 会社説明会より引用

又、みずほFGの2017年度決算説明資料によると大量採用世代の転出等により人員構成の適正化を進める旨記載されています。

まず新卒採用の数をみるとみずほFGが1,400→700人、三菱UFJが1,030から1割減、三井住友FGは800人から20%~25%減らすとのことです。

新卒採用を減らすと当然ながら新しく入ってくる新人の数が減ります。

そうなると現在働いている方は、今まで次の新人にやっていた仕事を引き続きやらなければならない=スキルの習得スピードが遅くなるといった影響がでてきます。

又、10年後には組織の構造が新入社員が少なく、上の年齢層が多いという逆ピラミッド型のいびつな構造になり、管理職のポストにつけない方が増える影響があります。

10年後には更に銀行の役割の代替が進んでいることが想定され、銀行の余裕もなくなり自然減では対応できず、リストラを行う可能性があります。

その際、年齢が30代後半となり、年齢に見合うスキルもついておらず、市場価値に対して年収が高い方は中々再就職先が決まらない可能性があります。

その時になって年収を維持できる転職先を探そうと思っても中々見つかりません。需要がある20代、30代前半の内に対策をとっておく必要があります。

又、銀行に勤めている友人の話では今までは50歳程度でグループ会社への転籍が行われていたがその時期がどんどん早まってきており、今は47歳程で出向ではなく、転籍となってしまうそうです。

又、転籍先も今までは銀行との関係性が重要だったので付き合いもあり、それなりのポジションで受け入れていたかと思いますが、銀行の重要性が低下していく中で転籍先の条件も悪くなっていく可能性があります。

20代、30代前半の若手がとれる対策

方法としては、銀行内部で将来的に残る可能性が高い業務に関われるように現状の業務に打ち込む、今までの経験を活かして転職活動をするという方法があるかと思います。

将来的に残る可能性が高い業務というのは、AIができない業務です。
例えば、法人営業担当者の場合、決算書の財務データを入手して、分析、格付けしてどの程度の金利であれば貸し出せるのか計算しているかと思います。

しかし、AIが発達してくるとこういった判断は、単純に数字だけで判断している場合は精度面でもスピード面でも人間が勝つことはできません。

そうなると数字だけで判断できないビジネスモデルの優位性や参入障壁をもっているか、過去の数字だけでみるのではなく、他の要素も加味して将来性の判断ができるのかといった点や顧客同士のビジネスを引き合わせて売上を伸ばすことができるか、新しいビジネスの提案をできるかといったコンサルティング要素が求められてきます。

上記は既にやっている法人営業担当者もいるかと思いますが、単に銀行の融資システムに淡々と入手した財務データを入力していただけの人は仕事がなくなる可能性が高いといえます。

経理等の間接部門の場合も、銀行の業績が厳しくなってくると削減対象になってくるかと思います。経理で残るのは、予算策定等の管理会計業務とM&Aや新会計基準対応といったアウトソースがしにくい分野、アウトソース先をコントロールする要員になるかと思います。

又、金融業の経理というのは特殊で長年金融業に関わっていると銀行以外の経理では中々即戦力として力が発揮できないということになってしまいます。

ただ、通常大企業の場合、自分で仕事を選ぶことは基本的にはできません。

この仕事は将来なくなるだろうなあと思いつつも自分では仕事を選べないので、今まで通りの仕事をやらざるをえません。

そうなると次に考えるのが企業外部に職を求める転職活動になります。

銀行員の転職先

周りにも銀行員はいますので、代表的な転職先を紹介したいと思います。

外資系コンサル

外資系の企業には入社2年~5年程度で転職する方が多いです。外資系コンサルは未経験であっても5年目ぐらいまではポテンシャル採用を行っています。

一定以上の学歴とロジカルシンキングスキル、コミュニケーションスキルがあることが前提となりますが、20代の内であれば転職は可能です。年収水準は銀行以上で年収のアップが見込めますが、タクシー帰りが日常茶飯事であり、非常に激務であることは覚悟する必要があります。

他金融機関(不動産ファンド、投資ファンド等)

銀行のカルチャーや将来性に疑問を感じ辞めるので他の地銀や信託等に転職したい方はあまり多くはないかと思いますが、知り合いで転職しているのは不動産投資ファンドや株式投資ファンド等の他金融機関です。

不動産ファンドは銀行からの転職者がかなり多く、不動産投資ファンドは基本的には新卒採用をほとんどしないので、ポテンシャルのある若手を必要としています。銀行でファンドでの経験がなくても数字周りに強い方であれば十分に可能性があります。

年収水準も30歳で800万~900万程と他業種に転職するのに比べると年収水準も維持できるレベルです。又、生命保険会社や損害保険会社は中途の求人はあまり出回りませんが、年収水準が維持できる転職先です。
その他、銀行系列のアセットマネジメントは求人も少ないですが、年収も高めで転職していていく方をみかけます。

メーカー

20代であれば他業種への転職も可能であり、日系のメーカーに転職する方もいます。

年収水準としては30歳で600万程で銀行に比べると年収水準が落ちますが、銀行のように40代での転籍はあまり多くありませんし、将来的な収入・安定性・ストレスを考えると選択肢の一つです。

他業種の経理財務職

銀行マンとしての数字周りの経験を活かして他業種の経理財務職に転職する方もいます。

ただし、銀行業の経理と他業種の経理はかなり異なり、経理職の場合はポテンシャル採用を目指すべきでしょう。

又、決算書作成や開示作成といった財務会計業務よりも事業部のPL管理といった管理会計業務の方が入っていきやすいかと思います。

又、資金調達関連の財務部での仕事や経営企画でも銀行での経験を活かせるでしょう。

公務員

よく銀行員から地方公務員になる方をみかけます。20代前半~中盤であればその道もあるかと思いますが、20代後半だと給与面で大幅なダウンは避けられません。

又、公務員もこれから給与が低下傾向にある職なので、ワークライフバランスを絶対に重視したいという方以外にはおすすめできません。

銀行からの転職におすすめのエージェント

銀行からの転職についてはどういった企業規模の会社に転職したいかにより変わってきます。

大手企業に転職したい・年収を維持/アップしたい方

大手企業に転職したい・年収を維持したいのであれば大手のエージェントをまず使うことをおすすめします。

大手都市銀行のキャリアがある若手であれば、大手のエージェントに登録を断われることもありませんし、大手の企業に転職したいのであれば求人が豊富な大手のエージェントをおすすめします。

■ビズリーチ

BIZREACH

ビズリーチは会員制の転職サイトで転職者に対してはハイクラス求人、企業に対しては即戦力の採用をうたい差別化を図っていることが特徴です。
転職者と転職エージェント及び企業を結びつけるプラットフォームを運営しているといえばわかりやすいでしょうか。

登録エージェントは数多く、特定の業界を狙っている場合、希望の業界に強いエージェントとうまく合うことができれば、効率よく転職活動ができます。

■リクルートエージェント

リクルートエージェント

転職エージェント最大手です。

リクルートは、求人数も最大で豊富な選択肢がありますが、求人の紹介は機械的でドライです。

又、エージェントは若手であればエージェントも若手が割り当てられることが多く、その点には不満があります。

しかし、ここが凄いのはシステム化がされており、例えば過去の面接で出た想定質問リストがあったり、面接対策が充実していますし、どのエージェントが担当しても一定以上の品質が担保されているところです。

まず初めどこに登録するか迷ったら、ここに登録しておけば間違いはないでしょう。

 

■DODA

業界2番手の転職エージェントです。ここは私の場合は面接後に必ず電話があり、感想を聞かれたりとリクルートよりも押しが強く、次々に求人を紹介してくれます。

DODAかリクルートを使っておけば、大体の求人は網羅できるでしょう。

■JACリクルートメント

上記のリクルートとDODAはすべての人を対象としたエージェントで求人の質もまちまちですが、JACリクルートメントはハイクラスの転職に特化しており、基本的には現在の年収600万以上を対象にしています。

面談してくれる方も若手であってもベテランの方が対応してくれてくれ、エージェントの質も高いです。好みにあった求人を厳選して紹介してほしい方や外資系への転職も視野に入れている方には向いているでしょう。外資系のコンサル案件も豊富に紹介がありました。

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